イメージの力で潜在意識をパワーアップ！

イメージの力（目の前にないものを画像や映像として想像する力）は偉大です。

願望実現は、全部「これいいな～」「こんな人になりたい」といった“イメージ”からスタートします。誰にもイメージされないことが現実に出てくることはありません。

今、私の目の前にはコーヒーカップがあります。このカップもどこかの誰かがイメージし、デザインしたから、今存在するのです。

この“イメージする力”は、地球上の生物で人間だけが持っているすごい能力の一つです。

過去の出来事を振り返ったり、今は目の前にないものを想像したり、実現させたい未来をイメージする力は、他の動物にはないと言われています。

イメージは“潜在意識のコトバ”です。イメージを次々に描けるかどうかは、潜在意識を活用できるかどうかの一つのモノサシと言えるでしょう。イメージの力を使うことで自信が生まれ、未来の希望、意欲も生まれます。そして体のコンディションも良くなります。

一流アスリートはイメージの力を使っている

スポーツの世界ではこのことがすごく研究されていて、30年以上前からイメージトレーニングが当たり前になってきています。試合でのパフォーマンスを上げるため、理想のフォーム、理想の動き、理想のゲーム展開を繰り返しイメージして、体にしみ込ませていきます。

イチロー選手は理想のバッティングのイメージがいつも分かっていて、スランプのときはそのイメージを思い出して体の動きを修正すると、あるインタビューで語っていました。

1998年の長野オリンピック男子スピードスケートで金メダルを取った清水宏保選手は、現役時代、リンクに立った瞬間にどう滑れば一位になれるか、その理想の軌道がイメージできたそうです。しかも滑り終わったとき、理想の軌道とどう違ったかをミリ単位で記憶し、それをいつでも映像で思い出すことができたそうです。一流アスリートのイメージ力はハンパないですね。

また一流選手はケガや不調で実際の練習ができないとき、イメージトレーニングを繰り返して体の動きが鈍らないようにしていきます。

日本水泳界のスーパースター・北島康介選手は、オリンピックで2連覇を果たしたあと、練習方法を変えました。朝、昼の2回泳ぐと疲れが残ると気づき、朝だけ泳ぐようにしたのです。そして午後は筋トレとイメージトレーニングに専念しました。

世界トップのアスリートにとって、練習量を落とすことは大きなチャレンジだったに違いありません。しかし彼はイメージトレーニングを重ね、4年後、ロンドンオリンピック日本代表の座を勝ち取りました。

イメージの力がすべての能力アップに！

このイメージ力は、記憶力、集中力、直感力、創造力などなど、他の能力のベースになります。イメージの力がアップすると他の能力も同時に向上します。すると潜在意識が願望を引き寄せるパワーも当然上がっていきます。

イメージする力は、私たちにも備わっています。日常生活や仕事、願望実現でこれを生かさないのは本当にもったいない！

あなたの理想の姿、ライフスタイルを写真に撮ったり、インターネットや雑誌などから探しましょう。これを30秒ほど目に焼き付けて、目を閉じてまぶたの裏にイメージしてみるのです。この訓練がイメージ力と潜在意識を同時にパワーアップさせていきます。潜在意識とセルフイメージは大きなつながりがあるんです。

最初はイメージがぼんやりしていても構いません。少しずつイメージ力がアップして、イメージがクリアになっていきます。短い時間でも、毎日繰り返すことが大切です。1日に1回でもＯＫです。1分から2分の時間を見つけて、やっていきましょう。

この小さな小さな習慣が、潜在意識のパワーを引き出し、2年後、5年後のあなたの人生を大きく変えていくことでしょう。